概要
Claude Codeで繰り返し実行する作業をカスタムコマンドとして登録できます。
使用例
- プロジェクトの初期設定
- コードレビュー
- コミットメッセージの作成
メリット
- 定型作業の自動化
- チーム内での作業標準化
- 複雑な指示の簡略化
セットアップ
必須
プロジェクトのルートディレクトリに .claude/commands フォルダを作成します。
mkdir .claude/commands
フォルダ構造
プロジェクト/
├── .claude/
│ └── commands/
│ ├── hello.md # /hello
│ ├── review.md # /review
│ └── blog/
│ ├── new.md # /blog:new
│ └── update.md # /blog:update
└── その他のファイル...
階層構造でコマンドを整理することも可能です。サブフォルダ内のコマンドは : で区切って呼び出します。
基本的な作成方法
シンプルなコマンドの例
.claude/commands/hello.md を作成します。
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description: "挨拶をするシンプルなコマンド"
---
こんにちは。Claude Code のカスタムコマンドです。
使用方法
- ファイルを保存
- Claude Codeで
/helloと入力 - メッセージが表示されます
仕組み
- ファイル名
hello.mdがコマンド名/helloになります descriptionはコマンド一覧で表示される説明---以降がClaudeへの指示内容
実用的なコマンド例
日付付きメモ作成
.claude/commands/memo.md
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description: "今日の日付でメモファイルを作成"
---
今日の日付（YYYY-MM-DD形式）でメモファイルを作成します。
ファイル名: `memo-YYYY-MM-DD.md`
ディレクトリ: `notes/`
テンプレート：
- 今日やったこと
- 明日やること
- メモ
パラメータを使用するコマンド
.claude/commands/create-component.md
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description: "Vueコンポーネントを作成"
---
引数: $ARGUMENTS
引数で指定されたコンポーネントを作成します。
- ディレクトリ: `src/components/`
- 関数コンポーネント
- TypeScript使用
引数が未指定の場合はコンポーネント名を確認します。
使用例: /create-component Button
トラブルシューティング
よくあるエラー
コマンドが認識されない
- ファイルの場所を確認（
.claude/commands/内） - ファイル名に空白や特殊文字が含まれていないか
- 作成後にclaude codeを再起動したか
期待した動作をしない
- 指示が明確か確認
- 必要なツールへのアクセス権限を確認
推奨事項
- シンプルなコマンドから始める
- 段階的に機能を追加
- エラーメッセージを確認
高度な使い方
ツールの使用制限
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description: "ファイル読み取り専用コマンド"
allowed_tools: Read(*.md), List(docs/**)
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ドキュメントフォルダ内のMarkdownファイルを読んで要約します。
条件分岐
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description: "ファイルまたはディレクトリの情報を表示"
---
引数: $ARGUMENTS
lsコマンドのように動作します：
- 引数なし: 現在のディレクトリの内容を表示
- 引数がファイルパス: そのファイルの詳細情報を表示
- 引数がディレクトリパス: そのディレクトリの内容を一覧表示
- 引数が存在しないパス: エラーメッセージを表示
※Claude Codeは自然言語で書かれた指示を理解して、適切に動作を分岐します。
次のステップ
推奨
チーム用コマンドセット
- コードレビュー用コマンド
- デプロイ手順コマンド
- ドキュメント生成コマンド
複雑な自動化
- 複数ツールの組み合わせ
- 外部APIとの連携
- 条件分岐処理
コマンドの共有
- GitHubでチーム共有
- コミュニティへの公開
参考リソース
まとめ
カスタムコマンドはClaude Codeを効率的に使うための機能です。
.claude/commands/にMarkdownファイルを配置- ファイル名がコマンド名になる
$ARGUMENTSで引数を受け取る- 段階的に機能を追加